WSL 2とUbuntuを準備しよう
更新日:2026-08-02
前の記事では、Windows、WSL、Ubuntu、Dockerの関係を整理しました。今回はWindowsへWSL 2とUbuntuをインストールします。
作業前にWindows Updateを実行し、未保存のファイルを閉じてください。途中でWindowsの再起動が必要になる場合があります。
WSLをインストールする
管理者としてPowerShellを開く
スタートメニューで「PowerShell」を検索し、「管理者として実行」を選びます。ユーザーアカウント制御が表示されたら内容を確認して許可します。
インストールコマンドを実行する
wsl --install
標準では、WSLに必要なWindows機能とUbuntuがインストールされます。再起動を求められた場合はWindowsを再起動します。
利用できるディストリビューションを先に確認する場合は、次のコマンドを使います。
wsl --list --online
Ubuntuを明示する場合は次のように指定できます。
wsl --install -d Ubuntu
Ubuntuの初期設定を行う
Ubuntuを起動する
スタートメニューからUbuntuを開きます。初回起動ではファイルの展開に時間がかかる場合があります。
Linux用のユーザーを作る
画面の案内に従ってユーザー名とパスワードを設定します。これはWindowsのユーザー名やPINとは別です。
画面にはEnter new UNIX username:、New password:、Retype new password:の順に表示されます。ユーザー名は、たとえばwebstudentのように入力します。
パスワード入力中は、画面に文字や記号が表示されません。入力されていないように見えても、そのまま入力してEnterを押します。
このパスワードは、管理者権限が必要なsudoコマンドで使用します。
WSL 2で動いていることを確認する
PowerShellで次のコマンドを実行します。
wsl --list --verbose
短縮形も使用できます。
wsl -l -v
UbuntuのVERSIONが2ならWSL 2で動いています。
一覧でUbuntuのSTATEがRunning、VERSIONが2と表示されることを確認します。
VERSIONが1の場合は、ディストリビューション名を確認して変換します。
wsl --set-version Ubuntu 2
今後インストールするディストリビューションの既定をWSL 2にする場合は、次のコマンドを使います。
wsl --set-default-version 2
Ubuntuを更新する
Ubuntuのターミナルで、インストール可能なパッケージ情報を更新します。
sudo apt update
sudoは、管理者権限でコマンドを実行するための命令です。初期設定で決めたLinuxユーザーのパスワードを入力します。
インストール済みパッケージも更新します。
sudo apt upgrade
確認を求められた場合は内容を読み、続ける場合はYを入力します。
WindowsとUbuntuを行き来する
PowerShellからUbuntuへ入るには、次のコマンドを使います。
wsl
UbuntuからPowerShellへ戻るには、次のコマンドを使います。
exit
WSLを停止する場合は、PowerShellで実行します。
wsl --shutdown
基本情報を確認する
Ubuntuで次のコマンドを実行します。
whoami
pwd
uname -a
cat /etc/os-release
whoami:現在のLinuxユーザー名pwd:現在いるディレクトリuname -a:Linuxカーネルの情報cat /etc/os-release:Ubuntuの情報
すべての結果を暗記する必要はありません。問題が起きたときに、環境情報を確認するコマンドとして覚えておきます。
うまくいかないときの確認点
wslコマンドが認識されない
Windows Updateを確認し、PowerShellを管理者として起動しているか確認します。古いWindowsでは、追加の手順が必要になる場合があります。
仮想化に関するエラーが表示される
タスクマネージャーの「パフォーマンス」から仮想化が有効か確認します。無効の場合はPCのUEFIまたはBIOS設定が必要です。設定名はPCメーカーによって異なります。
Ubuntuのパスワードが表示されない
Linuxのターミナルでは、パスワードを入力しても画面に表示されません。入力後にEnterを押します。
まとめ
- 管理者権限のPowerShellから
wsl --installを実行する - 初回起動時にLinux用のユーザー名とパスワードを設定する
wsl -l -vでUbuntuがWSL 2として動いているか確認する- Ubuntuでは
aptを使ってパッケージ情報とソフトウェアを更新する - PowerShellとUbuntuでは実行するコマンドが異なる
次の記事では、Ubuntu上でファイルやディレクトリを操作するためのLinuxコマンドを学びます。